会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、第35回日本臨床歯周病学会年次大会が、大阪の地にて、山野総一郎大会長はじめ関西支部の主幹により開催される運びとなりました。
今大会のメインテーマは、「Save Teeth! Save Implants! 〜歯周病患者におけるインプラント治療〜」です。インプラント治療は、今や歯科治療において欠かせない存在となってきました。しかし、その一方で、インプラント周囲炎等の問題が取り上げられているのも事実です、このインプラント周囲炎に代表される諸問題は、その治療に歯周病学的な配慮が欠けていたが故に生じてきたと推測できる事案が多く見られます。この様な問題を起こすことなく安全・安心なインプラント治療を提供していく上で、今回の大阪大会のテーマはまさにタイムリーと言えるでしょう。プログラムでは、歯科医師、歯科衛生士部門ともに同じテーマを取り上げ、組み立てられておりますので、チームとしてこの問題に向き合っていただく絶好の機会になると思います。
また、一昨年の仙台大会より始まりました認定衛生士を対象としたプラチナム講演会に続き、当会の認定医だからこそ聴講できる限定講演会も準備いたしました。もちろん、例年通り歯科医師、歯科衛生士による症例発表やポスター発表も予定されています。口演、ポスターでは台湾、韓国の先生方の発表もあり、国際色豊かとなってきています。AAPからも現AAP会長Griffin先生が来日され、2018年 バンクーバーで開催される米国歯周病学会、カナダ歯周病学会、日本歯周病学会、そして本会との共催大会へ向け、この大会期間中にSigning Ceremonyを催す事となっております。さらに市民フォーラムにおきましては時代を反映した「高齢者の食」について3人の専門家にお話ししていただく予定で、どなたにとりましてもとても充実した2日間をお過ごしいただけるものと思います。
「これからの歯周治療を見極める」ために、「旧交を温める」ために、そして「大阪の食を満喫する」ために、是非とも会員の皆様には大阪にご参集いただき、本大会を盛り上げていただきたいと思います。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会
理事長 浦野 智